浪漫コルセット展5
コルセットは現在の我々に如何なる影響を与えているのだろうか?
この観点から、最後にコルセットの歴史を振り返ってみたい。
コルセットの起源はハッキリしないが、体の欠点を修正する発想の衣類ならば 古代ローマ時代まで遡れるようだ。しかし、明確にウエストを細くする目的の 下着は近世に入ってから使われる ようになった。

下の写真は16世紀、フランスの鉄で できた下着コールである想像するに何とも着心地は悪そうである。

コルセット/フランス 1580−1600年頃 高さ35cm、幅25.5cm、奥行き19cm、バストサイズ69.9cm、重さ1.4kg この時代の鉄製コルセットは世界で も所蔵するのは数館だけという稀少品で、装飾的な唐草文様が気品を漂 わせる。身頃3片で構成され、後ろ の中央で蝶番によって開閉。現代で は少女のようなサイズだが、当時は一般的だったと考えられる。
時代がもう少し下ると着心地の良い布製のコールが現れる。これならもうコルセットと言って差し支えないのではなかろうか?

1750年骨入りコール フランス 背か前あるいは両方で紐結をぶ形式 肩パット袖付き、長さは丈腰上まで 裾に切り込みあり、前は先尖り長い 厚手裏地はひげ織の厚い麻生布、表 地はダスマク織かモアレ絞り模様のタフタ、サテンあるいは錦織に刺繍の絹ラメや銀もよく使われた.。
19世紀に入ると、きつく締められたコルセットに大きなスカート、何とも想像を掻き立てられそそられるクリノリンスタイルの登場である。このスタイ ルを可能にしたのがコルセットに付けられたクリノリンである。

針金で出来た巨大なクリノリンの上 からスカートをつけるところ/18 60年代

クリノリンスタイルの女性が馬車か ら降りるときクリノリンが引っかかり転んでしまった。決して見えてはならない女性の脚が見えてしまい、右の紳士は喜びを隠 せないようだ。/1860年代

巨大なクリノリンを付けた女性/18 60年代
クリノリンスタイルはそそられるが、日常生活の支障になる場合も多かった。このため、1880年代に入るとクリノリンに代わってバッスルが登場する。 バッスルスタイルは絞り上げたウエストと極端に誇張したヒップでそそらせる スタイルである。
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